ショップの売上高を伸ばす(4)


6.課題抽出と具体策のアイデア


図4(ページ上)を参照してください。

 

①調査の方法

売上高を管理するには、まず日々の調査が必要です。

売上高、買上客数、1人当り買上点数、買上商品平均単価はレジで把握します。

入店客数は実際に数えます。

 

図4の表をつくり、カウントする習慣にします。

入店客数が分かれば買上率は、買上げ客数÷入店客数で出ます。


②分析と課題の抽出

一日単位で売上高、入店客数、買上率、1人当り買上点数、買上商品平均単価を集計し、日々の増減を比較して課題を抽出します。

 

同じように時間ごとに集計し、一日の中でどの時間のどの項目に課題があるかを分析します。さらに曜日別比較、月別比較に拡大していきます。

定期的に目標値との差異や日々の変化を分析し、売上向上に速やかに反映させます。


③対応策のアイデア

図5(ページ下)を参照してください。

 

売上高対策は、コンセプトから考えるべきだと述べてきました。

その上で売上高を伸ばすには具体的な対応策が必要です。対応策は市販の解説書にもたくさんありますが、競合店や異業種店を参考にすると力がつきます。

 

競合店や参考店を売上高の式の視点で図5のように整理します。

 

売上高に関わる対応策として、商品構成や販売促進活動などが、売上高の4項目にどのように関係するかを推測しながら観察します。さらに強みと弱み、コンセプトの推定まで行う習慣を身につけるといいでしょう。

 

対応策のアイデアストックとして表に書き込んでおくと、ピンチになった時にまだ打つ手があると思え、勇気がわきます。


7.限りある資源の中で

ショップ運営の資源には限りがありす。資源とはお金や人です。思いついたアイデアを全部実行出来るほどゆとりはないはずです。

コンセプトと売上高の関係を見直すことで、限りある資源を有効に使い売上高を伸ばしたいものです。


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