何度も「目的」に立ち返る(7)


9.目的の設定法


◼︎目的階層をつくる

図表7を参考にしてください。自分のショップを行う目的の目的階層をつくります。


①一枚のカードに目的を一つずつメモします。

②メモした目的の目的を別のカードにメモします。

③出来るだけたくさんメモを書いたら、カードをならべます。グループが異なると思ったら枝別れさせます。

④並べてみてカード間の考えが飛躍しているところは、間に入る目的を考えて埋めます。

◼︎目的をまとめる

上記でつくった目的階層を見て、達成出来るか考えます。多様な目的のなかには一方を実現すると、片方が難しくなりそうな目的もあります。たとえば趣味と収入などは両立するのが困難な場合もあるでしょう。


両立しない目的でも上位で合流する場合もあります。合流した上位目的から具体策が生まれる可能性があります。


カフェの例でカフェと収入は両立しなかったとします。しかし「雰囲気のいい空間」とすれば収入と両立するかもしれません。だとすれば「雰囲気のいいバー」「雰囲気のいいラーメン屋」などの具体策もあるかも知れません。


これらを考え、実現に向け着手する目的に着眼し、ショップの具体化に効果的な目的を設定します。その目的を文章にまとめます。



10.終わりに


ショップを出そうとすると、夢が広がり、前のめりになることがあります。冷静に見ると一緒に実現するのが難しい矛盾した目的があったりします。


客観的に自分の目的を考えるために、ビジネスから離れた「頭の体操」の例から入りました。ショップ計画に入る前に、目的について考えて欲しいと思います。目的階層づくりに挑戦するだけでも自分のショップの可能性が高まります。


【参考文献】

 ◇頭の体操 多湖 輝著(光文社)

  単なるクイズではなく、ものの見方を深くしてくれる本です。是非、挑戦  

  してみて欲しいです。


 ◇ブレークスルー思考 G・ナドラー/日比野省三著(ダイヤモンド社)

  目的階層のつくり方に興味のある方にはお薦めの本です。私にとっては企

  画のためのバイブルだと思っています。


何度も「目的」に立ち返る/終わり

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